初詣は神社、お寺・・・?!
テレビの番組で、初詣は、神社へ行ってもお寺へいっても同じと言っていました。
テレビで神社などの事を取り上げて下さる事は良い事だと思います。
特に神様事の場合、「間違いだった」、「知らなかった」では済まされない事になります。
初詣はもちろんですが、日本では、神社を大事にさせていただく事が根本になります。
ご承知のように、日本は宗教のデパートと言って良いほど、世界の宗教があります。
国や国民が寛大なため、「何でもあり」です。
しかし、神社とお寺がどう違うかわからない人がいたり、初詣にお寺へ行ったりする人がいるのは大問題です。国のためにもその人のためにもなりません。
例えば、キリス教の信者でない一般の方が、「初詣」に教会へ行くでしょうか?
行かないと思います。なぜでしょうか?
それは、教会がキリスト教の布教の拠点だからです。
ところが、日本では、神社へも行くし、お寺へも行く人がいるのは不思議な事です。
そう言えば、「日本の宗教は?」ときかれて、仏教だと答える人もいるようです。
これは大変な問題です。
日本人がお寺に親しンでいるのは、外来宗教として入って来た仏教と、日本本来の神道が、「神仏混合」した歴史があるからだと思います。(通常、外来宗教と言うのは、その国の本来の宗教をやつける意図を持って入って着ます。)
また、もう少し身近な事を言えば、学生時代、修学旅行で、京都や奈良へ行った際に(強制的に?)清水寺などに連れて行かれた経験が下地になっているのです。
さて、物事は道理というものがあります。
日本では、神社を尊び、生活してゆく事によって、はじめて国家の安泰と国民の幸福が得られます。
初詣はもちろんですが、お誕生の際のお宮参り、七五三、結婚式・・・。
全ては、その人が参拝すべき、産土(うぶすな)の神社にお世話になるべきものなのです。
そうする事が、幸福の礎(いしずえ)となります。もし、違う事をすれば、それなりに、「おとがめ」があります。道理に反した事をすると、修正させられるのです。
年末になりますと、テレビでコマーシャルをやるところがありますが、有名だからと言って、わざわざそのようなところへ参拝する事は、間違っています。参拝は観光とは違うのです。
各都道府県の有名な神社仏閣も、自身が行くべきところでない限り、不可です。他人の親のところへ行くようなものです。参拝は、どこでも良いというものではありません。その人が行くべき神社と言うのがあるのです。
逆に言えば、やたらなところに行ってはいけないと言う事にもなります。少なくとも、行くべきところが先と言う事になります。ある人が行くべき神社にもいくつかあるのですが、今日は、一番身近な神社についてお話させていただきます。
それは、あなたが今住んでいる住所を管轄する産土の神社、産土様(うぶすなさま)なのです。私たちは毎日、この神社の産土様のおかげで、安全に、健康に、生活させていただいているのです。
ここで間違えてはいけない事は、その神社は、必ずしも、今住んでいる家に一番近い神社とは限らないという事です。神社にもその神社の管轄というのがあり、○○町と○○町は○○神社、○○町と○○町は○○神社と言うように、決められているのです。わからない時は、土地の古老か最寄の神社に自分の住所を呈示して、伺ってみると良いでしょう。「私の住所はどこの神社の管轄に入るでしょうか?」ときけば、「あなたの住所は、○○町の○○神社ですよ。」と教えて下さいます。
さて、世間では、産土様のことを、氏神様と呼んで、そこの住民のことを氏子と呼んでいるのですが、これは間違いであり、国や神社本庁が中心となって正してゆくべきだと考えます。
産土様(うぶすなさま)と産土(うぶすな)です。
産土様、産土の神社の重要さは、語り尽くせない程なのでありますが、ここでは少しだけ、お話させていただきます。
産土様とは簡単に申し上げれば、その土地一帯を守護、統治されている神様のことで、人は生まれる時、産土様と家系の御先祖様から生命をいただいているのです。
そして、その産土の神様の土地をお借りして、家を建てて、生活させていただいているのです。「俺の土地」なんて言うのはないのです。
さて、一昔前までは、日本人は生活の一部として、朝起きて、産土様へ挨拶をして、一日が始まりました。そして、夕方には、今日一日、無事に生活出来た事を感謝したのです。
次に、神社の御祭神についてお話しなくてはなりません。
一言で神社と申しましても、様々は系統があるのです。例えば、熊野神社ですとか、八幡神社ですとか、浅間神社ですとか、諏訪神社ですとか、いろいろある訳です。そして、それぞれの神社には、それぞれの御祭神が祀(まつ)られているのです。
ところが、産土様と言いますのは、祀られているはずだったのですが、「軒先(のきさき)貸して、母屋を取られる」ような形になってしまったのです。であるからこそ、私たちはなおさら、この産土様に敬意を払わなくてはならないのです。
産土の神社へ参拝する際には、産土様の意味を忘れずに、感謝の想いを持って参拝する事、そして、その神社の御祭神へもご挨拶する事が大事となります。
それから、各神社には、主となるお社(やしろ)の他に、いくつかの社がある場合があります。それは、「神社のデパート化」とも言うべき状態で、時代と共に、参拝者の要望に答えて、または、神社側の参拝者をたくさん集めたいと言う考えから設けられたものですが、通常は参拝しないように注意して下さい。
神社の参拝につきましては、いろいろ大事な事がありますが、それらにつきましては、またお話出来るチャンスがあると思います。
教訓: 参拝すべきところに参拝することが大切。
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